前回のあらすぢ:道中敵だらけ。町遠い。お使い終了。カニ美味い。ビフテキ美味い。
さて鍛錬でも始めるかと意気込んだは良いが既に夜。イルミネーションの無い世界は暗いものでどこに行ったらよいかわからない。
そこでレベルUPも兼ね、適当に遺跡に潜ることにした。この世界では遺跡は魔物が住まう穴。おそるおそる足を進ませていくことにする。
しかし暗いので何度も躓いてしまい、階段から転げ落ちたころには瀕死になっているのであった。
この時には松明なんて便利なものがあることを忘れてしまっていた。もちろん派手にウルサイ。その音を聞きつけ沸いてくる遺跡主たち。
敵とも戦ったが、暗くてよく見えないのでお互い手探りの戦闘でケリをつける。回復魔法のあるこの俺様が勝つのは目に見えていました。はい。…目に焼き付ける暇が無かったのでそのシーンはお見せ出来ませんが…
そうやって奥に進んでいくと扉があったので静かに開ける。
「んーチェストがあるじゃないか」この場合、装飾されてないし宝箱じゃなくてチェストだな。
「チェスト…だけじゃないね…」よく見るとご遺体がある。冷静に考えてみて、チェストは実はミミックである危険性が高まってきた。
近づいても反応が無い。その代わり、焚き火に照らされる白いスリットが。中心にはチェスト。ここは体勢を低くして進行。
そして鉄のロングソードを入手。今までの武器は攻撃力2だったのでありがたく頂戴。こうして最初のダンジョンは終わるのであった。
レベルアップ。いままでの人生は夢の中を惰性で生きてきたことに気づいたらしいです。あれですか、やっと思春期の終わりみたいなものですか。
まだ稼ぎ足りん…徹夜敢行中にも拘わらず、曇り空の下駆け出した。

雨まで降ってきた。水面を見る限り小雨かな。風邪を引くといけないので洞窟に進入。
直後に山賊を発見。数少ない経験則でわかったこと、洞窟内の生物を皆殺しにすること。やつらが気づく前にこちら側から飛び掛っていく。
「HAHAHA!軟弱軟弱ゥ!」伊達にFPSしかしていない生活を送ってきたわけではない。左右にステップを踏みながら弓を打つ山賊は、しばらくして消し炭となった。
「ひ、ひいいい助けてくれえええ」辺りからこだまする山賊の叫び。「異教徒どもが!地獄で媚び詫びるがいい!」…こうして洞窟はキレイになりました。休憩の後、焼死体を漁る。。
中に小金持ちが一人。78ゴールド、帯電のメイスですか。スタンガンって辺り、こいつレイプ魔。世界はまたも救われた。

すっかり人の気配の立たれた遺跡の表で今回の出来事を振り返る。修行のためにダンジョンに潜る。襲い掛かる敵を魔法で打ち倒しお宝ゲッツ。そんなありふれた日常でした。死者はいましたがきっと平和。そんなoblivionの一夜でした。
後日談だが、スコーマでキメている女剣士が帝都周辺を粛清しているらしい…少し怖くなって体を震わした私、女剣士。
─第三話、完─
