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書評:「脳ってすごい!絵で見る脳の科学」

http://libertatem.org/2008/06/book5-sugoi.html

最近ご執心の脳シリーズ2回目。後数冊で脳から離れよう。

目次

1章:大増築建造物としての脳
脳はどんなつくりになっているのか
知覚する脳─経験を作り出す柱
神経細胞─脳の建築材料
脳の科学─分子がメッセンジャーとなる
2章:脳、心、そしてそれが創造し、記憶する世界
記憶する脳
右の脳と左の脳
個性を作る脳
健康を保つ脳

本書の全体像

過去に書評した「脳と心の地形図 ビジュアル版」よりも発行が5年以上前の本書は、あちらを読んだ後はインパクトが非常に薄いです。すなわち内容的に下位互換です。しかし、分子からのアプローチがあるのは少し面白い。全215ページ。ロバート・オーンスタイン、リチャード・F・トムソンの二名が著者。図が多いので、案外すらっと読めます。数時間もかからないでしょう。

本書は手書きの図を多用しながら、脳とはどのようなものから出来上がっているのか、また、サイズを掘り下げていき、分子ではどのように動いているのか、までを書いたのが1章です。視覚を中心に話を進めていき、反対に聴覚嗅覚はほとんど出てきません。視覚については、これでもかというほどに書かれているので、そこは好き好きですね。

2章は、まだ解明できていない脳の記憶プロセスを観測できた事実を踏まえて書かれています。最後の「健康を保つ脳」は、興味深い事例を取りあげています。ここはあるある大辞典よりも、もっともらしい(現にそう感じられることが多々ある、プラシーボ効果など)事を書いているので、実用的です。

「脳と心の地形図」と限りなく似ている内容なので、2つも取り上げてしまうと本書のメリットが失われてしまいます。ですから今回は簡単にひとつ。

ラットから学ぶ脳を大きくする方法

ダイアモンドは生まれたばかりの三匹の兄弟ラットを運んで、一匹は豊かな環境に、一匹は標準的な環境に、そしtえもう一匹は貧困な環境に入れました。豊かな環境で育つと一歳くらいの若さでも、脳はたいてい10%は重くなります。

ここでの豊かな環境とは、遊ぶものが多いとか、それを頻繁に取り替えるとか、兄弟を多く入れる、などで、貧困な環境とは、ひとり狭いところに入れられる、そういったものです。そうすると驚くことに、10%重くなる。ってことは人間でも、刺激のある環境の方が脳にとってはいい。そうすると、ほったらかしでベッドに寝かしつけるよりは、母親の腕に揺られながら、歩き回ってもらうほうがいい事になるのでしょうね。

これは年寄りと若いラット同士でもそう機能するようです。さて、同じところに入れると、どちらのラットの脳が刺激されるのでしょうか。

僕は最初、若いラットだと思ったんですが、正解は年寄りです。ただ、これは次々と入れ替わるおもちゃに対して、年寄りラットが進んで触りに行き、若いラットはそれに譲る、という階層社会的なものからこうなるようです。果たしてこれは人間に成り立つのか、って言われれば疑問ですし、ここに書いてある情報だけでは、年寄りの脳がなぜ重くなるか、の説明にはなっていません。ただ、年寄りのラットは若者といることで『喜ぶ』ようです。祖父の顔を見ていれば、うなずける気もしますので、そうなんでしょう。

また、空気中のイオンが多い場所も、脳の成長を促すようです。ただしこれは、気分を高めたり憂鬱にするので、イオンがあり、快いところでないと逆効果なような気もします。それにイオンの出る家電は本書の後に出現しましたが、頭がよくなるなんて聞いたことがないですし、これは怪しいですね。もっとも、机の前にずっといるよりは、森林浴などもいいということでしょう。今日当たり行ってこよう。

本書が合いそうな人

「脳と心の地形図」を読んだ後では、本書のターゲットがわかりにくいえす。読みきれなくてもいいなら、中学3年生からいけるかも知れませんが、専門用語の乱発よりは、事例のほうが楽しく読めると思います。だからこの本は、関連図書を読んだ上で、もう一度確認するために読むといいと思います。そうすると共通部分は強烈に頭に残りますからね。

ほかに2、3点の興味深いケースがありました。それのために読んでみてもいいかもしれません。こうやって本を読み薦めると、胎教は効果がある気がする......

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コメント (2)

あーる:

どうもご無沙汰です!

最近はスティッカムやってないですか?
忙しいのかな? オレが見落としてるのかな?

その時は、またお邪魔させていただきますね!

shiki Author Profile Page:

長期休業以外はStickamにつなげられなくて最近はできていません><
夏も忙しいので、可能であれば今年冬から、
来年は通年で参加できるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。

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2008年6月25日 21:33に投稿されたエントリーのページです。

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