- 第1章:賢い身体バカな身体
- 第2章:身体に隠されていること
- 第3章:なぜ、日本人は身体が弱くなったのか?
- 第4章:困難な時代を生き抜く身体をつくる
- 第5章:青い鳥は見つかるか?
本書の全体像
麻雀の勝負師として20年間、裏の代打をしていた桜井章一さんとNHKに出演を幾度もなされている甲野善紀さん対談。全232ページ。2008年2月初版。桜井さんについては、前回の書評の方に書きましたので省略します。甲野さんは古武術の身体の動かし方をTVで実践されているのを何度か見ています。代打ちと武術家の対談は、私たち一般peopleにどのように役に立つのでしょうか。
ぶっちゃけ、今回の対談話、僕にとって無価値。いいことを言っているのですが、それは当たり前のことです。わざわざ一冊手にとって再確認するほどの事でもない、そんなことを年寄りの愚痴のように対談形式で進んでいくものです。
欠点はもうひとつあります。それは、現代の訝しげな体制や、若年が混乱している社会について、問題提起をするのはいいのですが、ちょうどこの二人は専門が専門なだけに、的確な提案か、といえばかなり難があります。また、僕のような情報分野に身を置く人は、インターネットに対する批判を読んだときに、的を得ているか得ていないか、側面しか捕らえていないか、は瞬時にわかります。ですのでなお興ざめを誘ってしまう。
ただ、もし一辺倒な現代風の価値観にとらわれている人、幼少時に人と接する機会が少なかった人は、このような前時代の考えを知ることは非常に有意義なものでしょう。
それでは、本書に登場する甲野さんの魅力をひとつ。
僕の知っている甲野善紀
前述したとおり、TVで身体を動かしているのが出会いです。老人の介護から、棒、柔術家、そのような人たちと対面したときの身のさばき方、重心の移動方法、些細な動きではあるのですが、どれもトリックのような効果を見せていました。
年もとられているのですが、動きは皆さんの夢想する忍者に似ているものです。すべて一瞬で崩してしまう、力の入れ方(抜き方)などは一見の価値ありです。
力の入れ方、抜き方、なので実際は武術にとどまりません。無駄のない動きや、スポーツに一部応用の利くものもあります。仕事で身体を使う人など、ちょっと興味がある人こそ、この人を知ってみると幸せになれると、経験的に思っています。
本書が合いそうな人
あえて言うなら、力むな、という言葉に興味がある人。当たり前を見直したい人。見事合いそうな人は想像つきません。どのような考えを持つ人にとっても、1、2歩足らない内容にあるように思えました。
この二人を知りたいのなら、ほかの本から入ったほうがいいです。かえって幻滅しそうですし、特に甲野さんはDVDの映像教材の方が、学べることが多くあるはずです。
ゲームに使えそうなネタ等
無理して考える必要も無いと思いましたよ XD
